織陣 I



昨日の続きです。スーザンの工房は「hinaya」の本社の中にありました。そうこのビル!(上記写真)新町通りを通るたびに、とびきりの存在感を出している高松伸設計の「織陣 I 」です。人を全く寄せ付けない圧力のあるファサード。写真の突起はなんの為にあるのだろうか、、、このビルの中に入れる日が来るとは。スーザンの工房を見れるのと同じぐらいの興奮を覚えました。(初めてロボットのコックピットにのるような感覚)
本社横の「hinaya」さんのショールームにはフランスの植物学者、Patrick Blanc により考案された「ウォール・ガーデン」があります。ショールームに入ると直ぐ、日光を求めて外へ外へと伸びて行く植物に出迎えられます。これもまた特別な体験です。NYのスーパーエッジーなファッション、自然の芸術、昭和の建築遺産、と「西陣」。「hinaya」さん凄い。やはりこれから「西陣」面白いです。京都へ来られた際、西(嵯峨野)へ東(東山)へ行き疲れたら北(北区、上京区)へお越し下さい。文化密度高いです!

super star


ハロー画廊のオーナさんとバティック作家の藤本さんにお誘い頂いて「my visit to KYOTO」というプロジェクトの為、京都西陣「hinaya」で制作されているSusan Ciancolo さんの工房にお邪魔しました。よくある「新しい西陣」とは明確に違う「何か」がそこにはありました。西陣とスーザン。この振れ幅の大きさと「hinaya」さんの触覚に目眩します。
スーザンのファッションイラストと西陣の切端、蛍光イエローのフリースと薄灰桜の生地、「hinaya の生地の美しい事」と笑顔で話すスーザンは穴の開いたt-shirtsからネルシャルを出し、だいぶ大きめのコンバースを履いていました。


一番の驚きは、スーザンを完全にサポートしている事。お互いが主張するのではなく「hinaya」さんの生地を使っているものの、ペイント、刺繍、切断加工され、ほぼスーザン色で染まり、それを「素晴らしい」と言える「hinaya」さん」(が、素晴らしい!)一緒に物を作るとはこういう事なのでしょう。相手を尊重する事。


これらの作品は2月の NY collection で発表されるそうです。すべてを「やんわりした空気」で包むスーザン。「物造り」の前に「造る人」がいる。ブログ掲載許可もくださりありがとうございます。貴重な写真です!

五行


来年2月に発表されるプロジェクト用に「五行」を意識した紙を作って下さいと。「五行」を「五色」に変換すると色は大きく変ります。藍、紅、金、胡粉、墨、ベースになる色を作り、地色を染めさらに重ね染め(上染)します。西陣に店を構える「かみ添」としては「墨」をうまく扱いたい。玄武神社も歩いて2分です。来春の楽しみが一つ増えました。

紙と絵の具


胡粉引終了。青に近い白は個人的には好みではありません。コピー用紙やインクジェットペーパー、純白などは青にしか見えない。もっと素に近い白がいい。目に優しく、文字の可読性も増す。いまさらですが、鳥の子は鳥の子供、卵色の事をさします。鳥の子の上に薄ら胡粉で化粧すると下地の卵色の影響は微妙に受け、何とも言えない「白」になります。鳥の子赤口、白茶、白口肌色、砥の粉、下地が変われば同じ化粧でも大きく変わります。(厚さ加減でも)もちろん地色の雰囲気が変われば、同じ雲母でも表情がかわります。そこが面白い。紙と絵の具の関係、色々試し中です。

手は厳しい

先週25日。志村ふくみさんの講演「民藝と物気色アート」を聞きに行かず、鳥の子を金化粧(顔料刷毛染)をしていました。和紙の天地を混合し、金の反射にバラツキがありやり直し。少し「ンっ!」となった。新しい鳥の子を出し下ごしらえしていると、血が着いていた。なぜ?と不思議に思うと、定規にも血が。知らぬ間に紙口で指先を切っており、気がつかないくらい小さな小さな傷。力を入れる度じわーっと血が。真新しい無地の和紙が汚れました。まぁ「気」がなかったのだろう。自分が悪い。嫁から勧められ数ヶ月前に読んだ、志村ふくみの言葉「白のままではいきられない」の中で、

・白に白。白い糸を白く染める。哀しいかな、その白を汚したい。
・1つの線を引く。生きる上でそれをしなくてはならない時がある。
・昔、手の先に神が宿るといわれた。それならば悪魔も宿るだろ、とこの頃は考える。

こんなにもシンプルで力強い言葉。頭から離れません。やっぱり無理してでも講演を聴きに行くべきだったかな。今日、定休日だったので「金化粧」をやり直しました。刷毛の機嫌がとてもよかった。

Kami no Katachi


「 Kami no Katachi 」に参加します。以下、refsign より

昨今、携帯電話、PC、ipadなど様々なデジタル媒体が世の中に溢れています。しかし、新しいメディア媒体がいかに増えても私たちの生活で一番身近に存在するマテリアルは「紙」だと考えています。 身近で親しみやすく、そして魅力ある「紙」に焦点をあて、紙のおもしろさ、美しさ、機能性を、リアルプレゼンテーションの宝庫である「洋服屋」、その中でも上質なカルチャー情報を発信し続けている「アーバンリサーチ」とコラボレーションしリアルな「体験」をプレゼンテーションしたいと考えています。

主催 : URBAN RESEARCH KYOTO/企画 : デザイン : Refsign /協力 : サンエムカラー/「かみ添」がなぜ?と思ってしまいますが、個人的には紙好き(ましては印刷好き)なので楽しみです。色々な「紙」が展示されます。紙とインクの相性。紙肌と繊維。劣化した紙の表情。紙口の断面。紙の弱さ。重ねた紙の佇まい。色々な方の目にふれ(←これ重要)今後の制作にどう影響するのでしょうか。和紙を下ごしらえする。糊を炊く。絵の具を溶く。木版に乗せる。手で摺る。「かみ添」の仕事です。

青の壁


浅葱色。天井がアイボリー。建具が白っぽくなれば部屋全体が「ぼやける」ので明るい「青/浅葱」で。濃く明るい色を作った。出来た色は奇麗だし、試し染めし乾かしてもなかなかいい感じ。思った範囲内に落ち着いた。でも明るい青に囲まれた部屋で年中過ごすのは少しきついのでは。出来上がりはいい。奇麗。けど、彩度の高い色は、日が経てば退色はするもののしんどくなるはず。その旨を伝え急遽色変更。(と簡単に言うものの、1リットル近くの絵の具をつくり直します!)白(胡粉)を足し白味出す。明度を落とす為に藍を足す。明度を落とすため墨を入れる時もあるけど、具引の場合、墨は絵の具と分離し刷毛染めをするさい不安定になる。黄土を入れトーンをおとし緑に振る。それでも色が強い分厚めの化粧。厚化粧です。(白い和紙に化粧する為)マットな手触りがとても気持ちいいが、施工(糊付)するのが難しい、、、。すいません。建具仕上がり楽しみです。

自分の仕事


鳥の子渋染め。干場の狭い工房では、半乾きのまま写真のように重ねます。左上は裏に回った渋がまだ乾ききっていないので重ねられない。なぜ左上か。刷毛を上から下、左から右に動かすからです。出来るだけ紙口に刷毛が触れないように意識するものの、紙口により刷毛が扱かれ、紙口に溜まった絵の具が紙の伸びた際にできる隙間に潜り込み裏面に絵の具が着く。裏面に着く事でその部分だけ極端に乾きが遅くなります。しばらくすると紙の四方から徐々に乾いき紙が立ち上がってきます。重ねる事で立ち上がりを防ぎます。外に出かけて、色んな事を聞いて、見て、食べて、飲んで、こういう仕事に落とします。

お勉強

ちょっと外に出たり、呼び出されたり、自ら出たり、で気がつけば結構勉強してました。京都凄いです。
青木良太 @ eN arts 物(器)の吸引力が凄まじい。見て触れて初めて解るものがある。
林央子 @ アーバンリサーチ京都 あこがれの雑誌「here and there」は大好きな雑誌の1つです。もう1つは「Fairy Tale」by vier five
スーザン・チャンチオロ @ ハロー画廊 書きたい事は山盛りありますが、次回纏めて、、、。
八木明 @ shina 説得力が全く違う。その中で見る優しい色が体中のなにかを刺激する。
池田亮司+カーステン・ニコライ @ 京都造形大学 言う事なし。難しすぎる。カーステンは、insen tour 以来の2度目。これほど「風景」が出てこない音も珍しい。
雨の日、広沢の池から竜安寺、金閣寺までぬける山道、車の中で聴くにはもってこい。
藤原ヒロシ @ 精華大学「物の価値について」何十億もする現代美術に関して。僕はありだと思う。物、人の背景にあるストーリーが価値だと思うから。

THeatre 劇場


平野傑さん企画のグループ展に参加します。以下、平野さんのブログより。
あなたの人生が一つの物語だとしたら、どんな劇場で公演をしたいと思いますか?アーティストが考える劇場とは、どのように描かれるのでしょうか。日本・フランス・アメリカなど様々な場所で活躍するアーティストが、東京のARTONION GALLERYに集まりグループ展を開催いたします。絵、写真、立体など、表現方法も様々に、日々、作品というモノ作りを行っているアーティストによるそれぞれが思い描く「劇場」が並びます。ARTONION GALLERY 東京都港区白金2-5-12(シェラトン都ホテル向かい) TEL:03-5793-8601 FAX:03-5793-8602 www.art-onion.com

ディスプレイ


パリへ行かれたお客様がまたまた素敵な写真を送って下さいました。なんとクリスマスシーズンのウィンドウディスプレイに!さすがにディスプレイの仕方がカッコイイ。紙ものは平面なので展示するのが本当に難しい。置きすぎると圧迫感が出るし、少なくするとパッとしない。色が多いとうるさいし、無理に立体にすると安っぽい。「かみ添」も苦労します。


CALLIGRANE オーナーのアナさん。世界中のあらゆる紙を見て、触れてきたアナさん。ダメなものはダメとキッパリ言われます。


これだけあるペーパーアイテムの中で「かみ添」の紙をウィンドウにディスプレイして下さるなんて、、、

光栄です!

CALLIGRANE address : 6 Rue Du Pont Louis Philippe 75004 Paris tel : 01 48 04 09 00 写真を送って下さった、Oさん、Kさん、ありがとうございます。

戸と壁の境


昨日届いた建具。丈が八尺以上あります(約2m45cm)リビングと和室の間仕切、床から天井までの建具です。高すぎて長屋の「かみ添」では立てれませんこうなれば既に「戸」ではなく「壁」です。可動式壁。収納場所を予め設計しておけば季節や用途により衣替え可能になり、個の部屋を重視した住宅から、大きな空間へと変わりつつある最近の住宅事情を考えると「襖」というか「可動式壁」は可能性が大きいのでは。(構造の事はさておいて、、、)八尺の六枚立(幅三尺)。これほどの面積になれば「素材」に徹するほうがいい。