Sound of Silence




先日、森桜さんと尹煕倉さんがご来店くださり頂いた本。Sound of Silence 2枚表紙。1枚目はザラザラ面が表で墨の活版「sound of silence」。2枚目はツルツル面に若草色で「静寂の音」2種の異なる表紙の手触りだけで「感じる情報量」は多いです。内容は言うまでもありませんが、気がつかれない所にさりげなく置いておきたい本です。尹さんの作品のように。今、東京で行きたい所 No1 堀部安嗣氏設計、KEYAKI GARDENです。桜さん、ありがとうございます!

乙女旅

阪急コミュニケーションズ発行FIGARO 2011年2月号 冬の京都、乙女旅「和の心に触れて、京都で揃えるたしなみ小物」 装まわりにてカード、便箋セットが紹介されています。西陣の名店「聚洸」さんの和菓子も。

年末年始休業日のお知らせ

下記の期間を年末年始の休業期間とさせていただきます。 2010年12月31日(金)〜2011年1月6日(木)

assistant展「すなわち、言いかえれば」

ちょっと僕には力不足かも知れませんが下記のトークセッションに参加します。厳密に言えば唐紙職人ではありませんが「職人」ポジションでいこう。

rep.06 assistant展「すなわち、言いかえれば」 Extension Project 01 「土曜日の対話集 / Saturday Conversation Pieces」 rep vol.6 assistant展「すなわち、言いかえれば」 の関連企画として、12月18日(土)13時より、Extension Project 01 「土曜日の対話集 / Saturday Conversation Pieces」 を行います。なお、このプログラムは「rep.06 assistant|すなわち、言いかえれば」のしくみを参照しています。

開催日:2010.12.18(土)
時間:13:00 – 20:00
場所:radlab. a.k.a LABORATORY

ゲスト(敬称略)
13:00 – 13:45:
篠原雅武(都市論・政治理論)
14:00 – 14:45:
須川咲子(hanareディレクター)
15:00 – 15:45:
嘉戸浩(唐紙職人)
17:00 – 17:45:
多田智美(編集者)
18:00 – 18:45:
鈴木崇(写真家)
19:00 – 19:45:
鞍田崇(哲学者、現象学)

・これは、assistantと会場を訪れたゲストとによるトークセッションです・assistantの思考の断片から会話を発生させることで、レファレンスの増幅を試みます ・会話を記録し、レファレンスとして閉架資料とします

浮いた紙



京都市右京区住宅。シワシワです。これは張って直ぐ乾ききる前の状態です。上張の前に「浮け」をかけます。下張の事です。薄楮紙の四方にだけ糊をつけ重ねて張っていきます。それを2回繰り返し「二重浮け」の下張です。四方にのみ糊をつけるという事は中が浮いている状態になります。「袋張」です。浮かす事で和紙は呼吸をします。湿気の多い時は「吸い」乾燥している時は「はく」。和紙が浮いている事で、下地の傷なども表にでなくなりふっくらした表情になります。浮いているので、四方に切り目をいれると簡単に剥がれ、張り替えもできます。雲母や胡粉、和紙などを見て「優しい表情」といわれますが見えない所で下地の処理「浮いている為ふっくらしている」のが伝わり「優しい表情」に見えるのは確かです。決して化粧だけで生まれる雰囲気ではないです。そこが面白く、そういう技術を持っている表具師さんと話をしていると「職人とは」を痛感させられます。実はその「浮け」自体、表化粧にもなるぐらい、そうとう美しいです。「手間をかける」と言うより「丁寧につくる」を心がけたいです。いつもお世話になっている住暮楽さんの現場。屋号が表す様に住み手の事を考え楽しく暮らせる素敵な住宅です。

口福の調味料

アシェット婦人画報社 美しいキモノ 冬号 臨時増刊 きもの 25ans 「心を込めて贈る小さなプレゼント」にて、「かみ添」のポチ袋、便箋セットが紹介されています。裏地桂子さまからのご紹介です。ご紹介ありがとうございます。
12月10(金) ~ 31(金)、ラクエ四条烏丸内「中川政七商店」にて「裏地桂子が選ぶ口福の調味料展」が開催されています。お近くに行かれた方はぜひ。「中川政七商店」と言えば奈良県にある吉村靖孝氏による新社屋。一度訪れてみたいものです。

山の桐


お食事に呼ばれ、大変お世話になっているテキスタイル作家さんのお家へ。左京区、御蔭通を少し北へ上がった所にある、富田喜一郎氏設計、鉄筋コンクリート造の素敵な建築です。全ての階へ土足でいける造りですがもちろん和室はそうはいかず。4枚立で丈高の襖は「山桐」。桐を山にみたてたなんともユーモアのある襖です。(ユーモア、、、大切だな)個人的にも大好な襖です。鳥の子に雲母。RCの壁(テクスチャー)に良く合います。

紙の仕事



お客様から難しい仕立てのご注文があり相談しに京都市内の「紙屋」へ。紙粉が出ると「化粧」するさい絵の具を吸いダマになり、刷毛を裂くので厄介です。紙の「重さ」を指摘されたお客様、はじめてです。絵の具が剥げた箇所をどうにか出来ないかと連絡がありその足で右京区へ襖の修正。細かい仕事ですが、こういうの好きです。その現場は来春新たにオープンするギャラリーで、コルビュジエの椅子から現代作家の李朝陶器まで。右京区の新名所となりそうです。工房に戻り「浮紙」準備。薄楮3匁をひたすら喰先する。紙に関する色々な仕事をした1日。楽しすぎます!

Washi – wall @ Milano Italy




2010.12.13 〜 2011.1.8 ID-company & Washiya Presentano Washi – wall @ Milano Italy
和紙を本格的なウォールペーパー(インテリア)として提案する展示会がイタリア、ミラノで開催されます。越前の「Sugihara Washi」さんよりお声掛け頂き、「かみ添」で墨染した大判も展示されます。楮紙、三椏、雁皮、麻紙、同じ条件で墨染めした4種の和紙。表情は全く異なり受ける印象も様々です。普段の染め方ではどうにもならず、皺、染、縒、など紙を扱うものには常についてまわる癖と向き合いました。漆で染めた和紙やテクスチャーの異なった和紙なども同時に展示されます。何も加工されていない4種の楮紙、三椏、雁皮、麻紙ももちろんです。で、間違いなくこれらが一番「美しい」です。
和紙の可能性をとことんまで追求し形にする。そして場所を選び発表する。ステレオタイプな「Japanese Paper」とは違う提案をされる杉原さんとヨルグさん。これらの微妙な違いを撮影してくれたのは友人のカメラマン Tomoko Kawai さん。彼女の目を通すとまた違うイメージが浮かび上がります。どのような反応があるかとても楽しみです。

水加減


渋染に雲母。渋染めをすると、和紙自体が強くなり耐水性も増します。雲母摺りと言われた時「水弾くだろうな」が第一印象。雲母は「水加減」がとても重要で、「水加減」で表情が大きく変わります(←個人的な解釈です)海苔を強くすると「痛く」なるし。何度か試しある事に気がつきました。そこを改善すると奇麗に雲母が流れて思っていた表情に。海苔と水の関係を体で覚えると色々な条件に対応できます。「手作り」の面白さはココにあるのでしょう。

Hear 13


Refsign Magazine e・感性価値研究室 によるインタビューが掲載されました。それに伴い「かみ添」の紹介も。ありがとうございます。

不均一な紙


銀化粧したポチ袋。いつもと同じ紙で注文したものの、前回より簿妙に薄く、微妙に紙肌が滑らか。滲止めも強い。裏側まで水分がまわらないので顔料が滑り易い。「前回と違います」とは言いません。この紙自体、毎回新に漉かれているので(機械であろうと)その時々の条件で出来上がりが変わるのでしょう。想像できます。(均一に、規格通りに仕事をしなければいけない場合はだめでしょうけれど)自分の仕事はその「いつもと少し違う紙」が納品された際に「さー、今回のこの紙はどうして化粧しようか」と考える事です。糊の比率を上げる。刷毛の角度を変える。などなどです。どうしても無理な時もありますが、新しい紙を手にしたときの緊張感がたまりません。